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えほんの党 物語えほんの歴史①



絵本のジャンルのひとつで「物語絵本」って言ったりするんですけど、「絵本ってそもそも物語じゃないのか?」「なぜそんなふうに分類した?」と、ふと思ったので、掘り下げてみたいと思います。お相手には、再び松本氏の登場です。



藤田進(以下、進):絵本のジャンルって、物語絵本、赤ちゃん絵本、乗り物絵本、科学絵本、ユーモア絵本……とか、いろいろありますよね。でも、テーマやスタイルだったり、読み手の対象だったりと結構ぐちゃぐちゃしてる。分類自体が混沌としてますよね。


松本崇史(以下、松):ジャンルは適当よね。五感とか季節とか、こどもの生活に合わせて分けられればいいけどね。今回は、物語絵本の歴史!これ、おもしろそうだなぁ。物語って人類の歴史や文化を継承するツールだよね。


:お、いきなり深いところへ。そうそう、活字になる前には、神話とか昔話とか口承で伝わってきてるし、その期間のほうが人類の歴史としては長いですよね。


:『マザネンダバ 南アフリカ・お話のはじまりのお話』(福音館書店)とか見ても思うけど、口伝とか噂話が物語の始まりな気がする。


:この世にお話がなかった頃にお話を探しにいくお話が『マザネンダバ』なんですが、それで対話できるマニア感がたまりませんね。


:そこに印刷技術が加わって、絵本という印刷物になっていくわけでしょ。そうすると、伝承の形や伝達のスピードも大きく変化していく。今じゃ紙もなくなって電子化されてますけど。


:さてさて、物語絵本って言うと、幼年童話の一歩手前みたいなイメージがあります。物語絵本→幼年童話→児童文学→文学みたいな流れ感じません?


:そうだなぁ。なんとなく、文学への脈絡の中にあるよね、物語絵本って。でも、絵本を文学の枠で捉えるんじゃなくて、絵本の役割ってところで考えたいね。その方がわかりやすいし。


:こどもにとっての物語の役割。彼らは物語をどう楽しんでいるのか、受け取っているのか、みたいな視点ですな。そして、それを読む大人にとっての役割みたいなことも含みますね。


:これ、真面目に言葉で言うとつまんない表現しかできなさそう。こどもにとっての役割って何だろうね。う〜ん、「遊び」ってのがしっくりくるけどね。感覚的には。(つづく)



 

松本崇史(まつもとたかし)
鳴門教育大学で保育・絵本を学ぶ。絵本屋を経験し、その後、任天会の日野の森こども園にて園長を行い、ほとんど事務所におらず現場にいながら、こどもたちと遊びを謳歌している。現在、おおとりの森こども園園長。雑誌『げんき』にて「保育ってステキ」を連載中

 
※この記事は庭しんぶん13号(2018年9月号)に掲載されたものです。

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絵本のジャンルって、物語絵本、科学絵本、ユーモア絵本……とか、いろいろあるけど、分類自体が混沌としている。物語絵本の役割を探ってみます。

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